不安、イライラ
不安、イライラ
飲酒がやめられない、酒量が抑えられない、酔うと問題行動を起こすといったことはありませんか?薬物やギャンブルがやめられず不安になったり、イライラしてお困りではありませんか?
イライラしたり、怒りっぽくなる症状が目立つ場合は、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、PMS/PMDD、不眠症、強迫性障害等の病気が主に考えられます。
PMS/PMDDのイライラは生理10日前頃から生理開始までの場合が多く、生理が始まると消失する場合が多いです。
イライラしたり、怒りっぽい人は、何となく気分が落ち着かず、周囲からのちょっとした言葉や音などに過敏に反応して、不機嫌そうな声で返事をしたり、相手を無視したり怒鳴りつけたりします。
ほとんどの場合、人がイライラしたり、怒りっぽくなったりするのは、何らかのストレスを抱えていて、しかもストレスがなかなか解消しなかったり、自分がそのようなストレスを抱えなければならない理由について納得できなかったりすることが原因です。
引きこもりの若者がイライラしやすいのも、多くの場合、自らの現状に対して慢性的なストレス(無力感)と「こうなったのは親の責任」などといった納得がいかない気持ちを抱えているからです。イライラや怒りっぽさは、明らかなストレスが存在していなくても、さまざまな精神障害に付随する症状としてみられることもあります。
ほかに、強迫性障害で思い通りに手洗い等の強迫行為ができない時、解離性障害で穏やかな人格に攻撃的な人格が入れ替わる時、摂食障害で体重増加や過食嘔吐が止まらない時や、対人関係が不器用なパーソナリティ障害や精神遅滞などでもみられます。女性の場合、生理の周期でイライラ感がひどくなることもあります(月経前症候群)。
あまり聞き慣れない病名ですが、米国では生涯有病率が5%、つまり約20人に1人が一生のうちに一度以上この病気にかかっているという、思いのほか多い病気です。
もともとは不安神経症といわれていたこの病気は、1980年に米国精神医学会の診断用語で、パニック障害と全般性不安障害に分けられました。
誰もが感じる正常な不安ははっきりした理由があってその間だけ続きます。しかし、全般性不安障害の場合、特殊な状況に限定されない、理由の定まらない不安が長時間続き、ついには日常生活にも支障をきたすようになります。
不安障害のなかでは一般的で発症は10代半ばが多いですが、精神科にはかなりの時を経て受信するケースが多いです。原因はわかっていないが違法的要因や神経質の性格、現在のストレス状態や自律神経の障害などが発症の影響だと言われています。
アルコール依存症では、強い飲酒欲求により日常生活が制御困難となり、時には問題行動が出るにもかかわらず、多量の飲酒を続け、飲酒量が増えていき、飲酒をしないと離脱症状が生じます。
断酒が最優先ですが、最初から断酒を覚悟できない患者さんも多く見られます。最近では、節酒から試みていく治療も推奨されるようになりました。
断酒や節酒をするにあたっては、離脱症状の予防にも努める必要があります。状態に応じて睡眠薬や安定剤を使用します。
また、アルコールの多飲によってビタミンなどの栄養素が消費され、ビタミンが欠乏していることが時々みられます。そのような栄養素の欠乏によって様々な身体症状が見られることがあり、状態によってはビタミン剤を併用します。
断酒が成功した後もアルコール依存症の再発リスクは高く、予防を考えていくことが重要となります。当院ではアルコール依存症の専門的な治療を行うことができませんので、必要な方には専門の病院を紹介させていただきます。